動物病院の経営2022.02.02
動物病院が考慮したほうがいいホームページ作り。実例を解説しながら紹介
動物病院を運営する際、現在ではほとんどの病院がホームページを開設しています。動物病院と飼い主さんの最初の接点としても、動物病院のホームページは重要な役割を担っています。
本記事では、動物病院におけるホームページの役割を確認し、Webの専門家から見て実際にデザインや構成が秀逸なホームページの例について紹介していきます。
動物病院におけるホームページの役割
動物病院のホームページはどのような役割を担っているのでしょうか。動物病院の特徴を表現するためだったり、病院の活動を伝えるためだったりという側面もあるかもしれません。
しかし、もっとも重要なポイントとしては『数多くの動物病院の中から「ここになら安心して任せられる」と思ってもらう』ということです。
ではどのようにすれば安心感をもって来院してもらえるようになるのか、ホームページの構成を考える際に必要な要素を見てみましょう。
1. ターゲットを決める
どのような飼い主さんに来院してもらいたいかを定めましょう。ご自身の動物病院がどのような立地にあるかによって、ここは大きく変わってきます。
例えば、地域の特性として若いファミリー層が多いのか、ご年配の方が多いのかによっても必要な情報やデザインは違います。
また病院の得意分野によっても、遠方から来られる方が多いのか、近隣の方の来院が多いのか、ということでも違ってくるでしょう。
このターゲットを明確にすることで、サイトに掲載する情報や、デザインも変わってくるのでまず最初にターゲットを考えましょう。
2. サイトの構成要素を決める
ターゲットが決まったら今度はサイトに掲載する情報を決めましょう。ターゲットの人がどういった情報を掲載していれば安心して来院してもらえるかを考慮して構成を考えます。
3. デザインを決める
2で決めた要素をどのようにデザインに落とし込んでいくか決めます。ここについてもターゲットとする年齢層や、サイトへのアクセスが多い端末(PCなのか、スマートフォンなのか)によって変わってきます。
秀逸な動物病院のホームページの実例3院
それでは実際に、動物病院のホームページの中からいくつか良い事例についてご紹介いたします。
みやざき犬と猫の病院
宮崎市のイオンモール内に新設された動物病院です。イオンモール内にあるということもあり、ターゲットはファミリー層であることがわかります。
また、すぐにWeb上で来院予約ができるようになっていて、飼い主さんが来院しようと思った際にどのようなアクションを起こせばいいのか、ひと目で分かるようになっています。
加えて診療対象・診療科目もわかりやすく記載されており、病院と飼い主のミスマッチが起きにくいような構成となっています。
シンプルな構成の中に必要要素がコンパクトにまとまっており、求めている情報にすぐにたどり着くことができ、飼い主さんに優しい作りと言えるでしょう。
クラーク動物病院
東京都八王子市にある動物病院です。こちらは初診でも安心して来院できるような構成になっています。
例えば「診療理念」を掲載しています。経験豊富な獣医師が多数在籍していること、専門科目含め様々な病気に対応が可能であること、最新の技術をキャッチアップしていること、治療方針を明確に示すことなどが明記されています。飼い主さんは、特に初診ではどのような病院かわからず不安ですから、Webで丁寧に書かれていると安心することができます。
また、診療料金についても記載されています。やはりペット診療の相場は一般の方にはわかりにくいものなので、受診前にある程度の金額についてわかると安心して診察に臨むことができます。
動物病院のホームページまとめ
本記事では動物病院のホームページを作成・更新する際に注意すべき点と、優れている実際の動物病院のホームページを紹介してきました。
ホームページを作成する際のまとめは下記のようになります。
大前提として「飼い主さんとの最初の接点として、安心感をもって来院してもらえるようにする」ためのページであることを意識します。
その上で、上記3選のような参考になりそうなページを探し、自分が作りたいホームページのイメージを固めていきます。その際に以下の3点を念頭に置くことが重要です。
ターゲット(飼い主さんの年齢や、立地の特性、専門分野など)は誰か
ターゲットのためのコンテンツは用意されているか
ターゲットにとってわかりやすいデザインやコンテンツの配置になっているか
これら3つの視点をもとに自院の集客に最適なページを作成してみてください。