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【令和7年最新データ】獣医師の給与動向|賃金構造基本統計調査から読み解く

毎年、厚生労働省から「賃金構造基本統計調査」というものが発表されます。
耳慣れない方も多いとおもいますが、これは、「主要産業に雇用される労働者の賃金について、雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別に明らかにするもの」です。
この記事では、
・職業情報提供サイト job tag(日本版O-NET)
(厚生労働省:令和6年賃金構造基 本統計調査)
これらのデータを参考に、獣医師の給与動向についてまとめてみました。
※賃金構造基本統計調査は企業規模計10人以上のみのデータです。
※年収を「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」にて計算しました。
令和7年・獣医師の平均給与はいくら?
月収・推定年収の実態(男女計)
獣医師の平均年収ですが、
・平均年収(全国):680万5100円 (平均年齢:38.7歳/賞与等も含む)
となっています。
これは全国の平均ですので、地域および経験年数によって変動があると考えられ、また平均年齢も獣医師としてはある程度経験を積まれた院長クラスの年齢ですので、新人獣医師などはもう少し低い年収となると推測されます。
続いて月収についてですが、
・平均月収(全国):45万3100円(所定内給与:残業代などは含めない)
となっております。
こちらも全国の平均ですので、地域および経験年数、年齢によって違いがみられます。
実際経験年数別(令和6年の資料参考)に比較すると、
| 経験年数 | 平均月収 |
|---|---|
| 1~4年目 | 39.61万円 |
| 5~9年目 | 49.88万円 |
| 10~14年目 | 61.22万円 |
| 15年目以上 | 81.58万円 |
という結果でした。
男性獣医師と女性獣医師で給与差はあるか
賃金構造基本統計調査によると、令和7年の男女別の一般的な賃金(所定内給与および現金給与額)は、
| 所定内給与 | 現金給与額 (残業代など含む) |
|
|---|---|---|
| 男性 | 48万9000円 | 53万3200円 |
| 女性 | 41万7200円 | 46万1200円 |
という結果になっています。
勤務先の規模によって月収・賞与はどう変わるか
どの職業もそうだと思いますが、獣医師も所属する会社や企業、動物病院によって月収や年収、賞与は変化します。
実際の賃金構造基本統計調査より、企業規模の月収は
| 企業規模 | 現金給与額 (残業代など含む) |
所定内給与 | 年間賞与・ その他特別給与額 |
|---|---|---|---|
| 10~99人以上 | 52万6500円 | 48万3500円 | 54万4200円 |
| 100~999人以上 | 43万7200円 | 39万7300円 | 123万8000円 |
| 1000人以上 | 48万9300円 | 43万1700円 | 133万5400円 |
となっており、この結果からわかるように、勤務先の大きさによって年収および月収に影響がでることがわかりました。
これは獣医業界にも当てはまるのではないでしょうか。
まとめ|今後の獣医師の給与動向はどうなる?
獣医師は公衆衛生の観点からだけでなく、ペットの命を守る「動物のお医者さん」としてもなくてはならない職業ですし、一般的な職業と比較すると、獣医師の月収は高い傾向にあります。ただ、その一方で、特に臨床現場では「仕事と給与が見合わない」と感じる獣医師も多いと考えられます。
ペットの飼育頭数もやや減少傾向になっている昨今、フリーランスという新しい働き方も獣医業界では一般的になってきています。
また、最近ではペットの「オンライン診療」も可能になり、開業医/勤務医が当たり前だった頃に比べると、自分にあった働き方を模索することができるようになりました。
さらに労働環境や給与もだいぶ見直しが進んできており、獣医業界でも「働き方改革」に注目が集まっているように感じます。
実際、給与は年々少しずつですが上昇している印象がありますので、獣医師の方が満足して働ける業界全体の底上げが今後も必要になることでしょう。
この記事がすこしでもみなさんのお役に立てば幸いです。









