獣医師の働き方2024.12.21

獣医師のボーナス支給額はいくら?動物病院勤務医・開業医と公務員の給与・ボーナスを比較

冬のボーナスの時期になりました。獣医師のボーナスは平均でいくら位支給されているのか、気になる方もいらっしゃいますね。

この記事では、新卒獣医師や若い獣医師の先生の働き方として多い、動物病院の勤務獣医師と開業獣医師、公務員で給与やボーナスの支給額を比較します。収入はボーナスの額によっても大きな差が出るところです。今の職場の給与面で不満がある方も、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 動物病院の勤務獣医師のケース
  2. 動物病院の開業獣医師のケース
  3. 公務員のケース
  4. まとめ

動物病院の勤務獣医師のケース

勤務獣医師のボーナスの有無や金額は、院長が決定しています。実際のところは、ほとんどの動物病院でボーナスがあります。ただし、1年目の新人獣医師のボーナスは満額ではないところもあります。

勤務獣医師の収入の平均値


まず、勤務獣医師の平均月収と、平均を元にした推定の年収です。賞与は考慮していません。
新卒:月収約22〜25万円、年収約276万円
2年目〜4年目:約32万円前後、年収約384万円
5年目〜9年目:約37万円前後、年収約440万円

ボーナス


動物病院のボーナスは年2回、それぞれ月給の1〜2ヶ月分を支給されることが多いです。ボーナスの額は動物病院の売り上げ、院長・スタッフからの評価、本人の勤務態度や職場への貢献度などの理由で年によっても変わります。また、動物病院ごとの差も大きいです。
給与やボーナスをあげたいと考えているなら

・今の病院よりも条件のいいところへ転職する
・役職につく
・スキルを磨き、自分にしかできない検査や手術を身につける
・専門医や認定医の資格を取る

認定医や専門医は、特別な講習を受けたり、学会発表、論文投稿などの団体ごとに定める条件をみたすと与えられる資格です。これらの資格を持っていることで高度な獣医療を提供できることをアピールでき、動物病院の売り上げや提供できる治療に貢献することができます。

動物病院の開業獣医師のケース

動物病院に勤務し7〜8年程診療の経験を積み、30代半ばになると開業する獣医師も出てきます。開業した場合の年収は1,000万円〜それ以上となることも多いですが、多くの獣医師は開業にあたって負債も多く抱えることとなります。ボーナスを出すかは自分の考え方によります。

公務員のケース

続いて、公務員の収入や賞与額です。今まで、一般的には動物病院の勤務医より公務員の方が給与が低いとされていましたが、昨今公務員獣医師の成り手が不足してるため、給与面での待遇を小動物病院と同じくらいに引き上げていたり、住居手当、通勤手当など福利厚生を手厚くしている自治体も増えています。その結果、臨床の獣医師と公務員獣医師であまり収入の差がないケースもあります。

初任給20〜25万円、年収約276万円
2年目〜5年目:約30万円前後、年収役360万円
5年目〜9年目:約35万円前後、年収約420万円

ボーナス


公務員のボーナスは、期末・勤勉手当として、6月と12月に支給されます。支給額は、国家公務員の場合は人事院勧告、地方公務員の場合は自治体の条例に従って決定され、民間ほどは年によって大きく変動しません。ボーナス額は月給の約2ヶ月分が支給されます。

まとめ

動物病院の勤務獣医師、開業獣医師、公務員のそれぞれの立場で、推定年収やボーナスの扱いを比較しました。

・動物病院のボーナスは院長に任されているが、一般には年2回ボーナスを支給している病院が多い。
・勤務獣医師のボーナスは本人の努力次第で上がることもある。
・開業獣医師が自分にボーナスを出すかは本人の考え方次第。
・公務員のボーナスは条例で決まるが、民間よりは景気などの影響を受けにくい。

自分の働き方や収入を考えるきっかけになると幸いです。

記事一覧へ戻る