獣医師の働き方2025.11.19

馬獣医師の求人はどんなものがあるの?|最新の求人例を紹介

馬の獣医師として働いている方や、これから新しい職場を探している獣医師にとって、どのような求人があるのかを知ることは重要です。
競走馬の診療やレース帯同のイメージが強い一方で、実際には育成牧場や乗馬クラブ、大学・研究機関、企業、公務系など、多彩な職場で活躍の機会があります。
この記事では、馬の獣医師向けの求人を職場別に整理して紹介します。

目次

  1. 馬の獣医師の求人例|職場別に紹介
  2. 実際の求人を見てみる|Pettie獣医師キャリアで検索
  3. 馬獣医師の求人形態別に見るキャリア設計と将来像
  4. 馬獣医師の給料と年収
  5. まとめ

馬の獣医師の求人例|職場別に紹介

ここでは、実際に出ていた求人情報をもとに、馬獣医師の募集例を紹介します。
(※記載内容は参考例です。募集要項は年によって変わるため、応募時には最新情報を確認してください)

競走馬関連施設(JRA・NAR・トレセン・競馬場など)

勤務地例栗東トレセン、美浦トレセン、地方競馬場周辺
雇用形態常勤職員、契約職員
応募要件獣医師免許必須、競走馬の臨床経験歓迎
普通運転免許が必要な場合あり
給与目安月給27万円前後
年収400〜600万円(賞与年2回)
特徴採用倍率が高く人気
体力・判断力が求められるがトップレベルの競走馬に関われる

生産・育成牧場(繁殖・新生子ケア)

勤務地例北海道や東北などの牧場地域
雇用形態常勤またはシーズン契約
応募要件獣医師免許、母馬・仔馬管理に興味
屋外作業・寒冷地勤務に抵抗がない方
給与目安月給20〜25万円前後
社宅や住宅手当・寒冷地手当ありの場合も
特徴新しい命の誕生に関わるやりがい
繁殖シーズンは多忙だが充実感が大きい

乗馬クラブ・馬術競技帯同

勤務地例全国の乗馬クラブや競技会場
雇用形態常勤または帯同契約型
応募要件獣医師免許、運動器疾患の理解
トレーナーや選手と協力できる方
給与目安常勤:月給25万円〜
帯同契約:日給+交通・宿泊手当
特徴馬をアスリートとして支える立場
大会帯同など現場の緊張感と達成感

大学・研究機関(臨床・研究・教育)

勤務地例獣医学系大学附属病院など
雇用形態常勤または契約職員
応募要件獣医師免許、大学院修了や研究実績があると優遇
教育経験あれば尚良し
給与目安月給30万円前後
研究助成金や学会補助あり
特徴学生指導や臨床研究に携われる
知的好奇心を満たせる環境

製薬・飼料・医療機器企業

勤務地例全国の企業拠点・フィールド現場
雇用形態正社員
応募要件獣医師免許、臨床・学術経験者優遇
製品や研究に興味がある方
給与目安年収400〜600万円前後
成果報酬・各種手当あり
特徴現場から一歩引いて、産業や製品面から馬医療を支えるポジション

公務系(家畜保健衛生所・検疫所など)

勤務地例各都道府県の家畜保健衛生所、動物検疫所など
雇用形態公務員職(正職員)
応募要件獣医師免許、新卒応募可(自治体によって年齢制限あり)
馬以外の家畜も担当する場合あり
給与目安月給25万円前後+各種手当(住居・扶養など)
特徴地域全体の家畜衛生を守る重要な役割
安定した待遇と福利厚生、馬に関われるかは自治体次第

海外の就業先(病院・スタッド・競技帯同・アカデミア)

勤務地例オーストラリア、イギリス、ニュージーランド、アメリカなど
雇用形態常勤・契約・インターンなど多様
応募要件獣医師免許+勤務国の獣医師免許
診療や学会発表が問題なく行える英語力
給与目安インターン:低賃金〜無給
常勤:月給+住宅・渡航・語学手当
施設によっては高収入例あり
特徴高い専門性と語学力が必要、世界のトップクラスの馬医療に触れられる
働き方や給与の幅が大きい

※給与は職場・地域・経験により幅があります。ここに示した目安は過去の求人や業界情報を基にした参考値です。応募前に必ず募集要項で確認してください。

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馬の獣医師として働くには。大学時代にしておきたいことも解説。

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馬獣医師の求人形態別に見るキャリア設計と将来像

馬の獣医師として働く場合、職場や働き方によって日々の仕事の内容や生活リズムは大きく変わります。また、どの働き方を選ぶかは、将来のキャリア形成にも大きく関わってきます。
馬の獣医師として最も多く募集されているのは、常勤職員として働く形態です。
競走馬施設や牧場、大学附属病院、企業など、幅広い職場で常勤の求人募集がでています。常勤の場合は給与や社会保険、福利厚生が整っており、長期的にキャリアを積みやすいのが特徴です。


次に多いのが、シーズナルや契約職です。
繁殖牧場の出産シーズンや競馬のピーク期に合わせて期間限定で募集されることが多く、特に牧場や競走馬施設で見られます。
短期間ではありますが、繁殖や出産期の馬のケアといった専門的な経験を集中して積めることが魅力です。
若手獣医師が実務経験を積む場として人気のある働き方です。


一方、非常勤やパートタイムの求人も一定数あります。
乗馬クラブや馬術競技、牧場の特定業務などで見られ、勤務日や時間を柔軟に選べる点が特徴です。
大学院生や子育て中の獣医師でも働きやすく、限られた時間で経験を積むことができます。


専門性を深めたい人におすすめなのは、大学附属病院や競走馬診療施設でのレジデント制度や専門研修です。
臨床経験を体系的に積むことができ、手術や診断、疾病予防、繁殖管理など高度な技術を学べる場として非常に重要です。
期間は1〜3年が一般的で、海外研修を含む場合もあります。

国内では、大学附属病院や競走馬診療施設でのレジデント募集が中心で、専門的な臨床経験を積むことができます。
海外では、大学や専門病院、競技チームなどでの研修があり、その国の獣医師免許や診療・学会発表が問題なく行えるレベルの英語力が求められる場合があります。


募集は限られるため、興味がある場合は、こまめに求人情報をチェックして、タイミングを逃さず応募しましょう。

馬獣医師の給料と年収

馬の獣医師として働く際、給与や年収は職場や働き方、経験年数によって大きく変わります。
将来のキャリア設計や生活設計にも関わるため、求人情報だけでなく、現場での実情も把握しておくことが重要です。

新卒の給与・年収の目安

新卒で馬の獣医師として就職する場合、常勤の初任給は一般的に月給25〜35万円程度、年間の手当や賞与を含めると年収350〜450万円前後が目安になります。
ただし、給与は職場・地域・職種によって幅が大きいため、参考値として考えてください。

例えば、競走馬施設や育成牧場では、初任給でも比較的安定した給与と福利厚生が整っていることが多く、年収は350〜450万円前後が一般的です。地域や規模によっては、300万円台前半になる場合もあります。乗馬クラブや馬術競技関連の職場では、年収はおおむね300〜400万円程度で、勤務形態や経験によって変動します。公務系(家畜保健衛生所や検疫所など)の場合は、手当や賞与の有無によって差がありますが、年収はおおむね350〜450万円前後が目安です。

経験者の給与・年収の傾向

経験を積んだ馬の獣医師は、勤務先や役職によって給与が大きく変わってきます。
経験者が常勤職員として競走馬施設や牧場で働く場合、月給35〜60万円程度、年収500〜800万円前後が目安となります。

職種別に見ると、競走馬施設や繁殖牧場では年収500〜700万円程度、乗馬クラブ・馬術競技では400〜500万円程度が目安です。
製薬・飼料・医療機器企業では600〜900万円前後と高水準の求人もあり、学術・開発・フィールド担当として専門知識を活かすことができます。
公務系では経験を重ねることで450〜650万円程度まで上がることが多く、安定した給与体系と福利厚生も魅力です。


※給与は職場・地域・経験により幅があります。ここに示した目安は過去の求人や業界情報を基にした参考値です。応募前に必ず募集要項で確認してください。

まとめ

馬の獣医師の求人は、競走馬関連施設、生産・育成牧場、乗馬クラブ、大学・研究機関、企業、公務系、さらには海外など、想像以上に幅広いフィールドで募集されています。
新卒・経験者ともに、働く場所や仕事内容によって給与・年収は大きく異なり、レース帯同や繁殖、研究職、企業など、自分がどの分野でキャリアを積みたいのかによって選択肢も変わります。
また、常勤だけでなく、シーズナル・非常勤・研修・インターンなど働き方もさまざまです。
馬の獣医療の現場は、どの現場においても専門性が高く、経験を積むほどキャリアの幅が広がるため、自身のライフスタイルや将来像に合わせて職場を選ぶことが重要です。
実際にどんな求人が出ているのか確認したい場合は、最新の馬獣医師求人が掲載されているPettie獣医師キャリア(←リンクつけて、文字背景色も)をチェックしてみてください。

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