獣医師の転職2022.11.04
転職の面接で質問されること
転職を希望する会社に履歴書と職務経歴書を提出し、審査を通過したらいよいよ面接です。新卒の面接と転職の面接は質問の内容が異なります。社会経験の有無と採用目的が異なることが理由です。
今回は転職の面接で質問されることについてお話しします。
転職の面接
転職と新卒の面接の最大の違いは、社会人の経験があるかないかでしょう。
新卒の方の場合は社会人の経験がないので将来性の評価になることが多いのですが、転職の場合は社会人の経験があり、求人を行う会社に利益をもたらしてくれる存在かどうかを評価します。そのため、転職を希望する会社がどのような人材を求めているのかについて調べ、準備しておく必要があります。
また、転職の際には履歴書だけでなく職務経歴書の提出を求められます。職務経歴書は履歴書とは異なり、これまでの業務経験やスキルについてまとめます。
・職歴要約
・勤務先の概要
・資格
・論文
・自己PR
おおよそ以上について記述します。過去の勤務先での実績ややってきたことなどをまとめて記述します。例えば、オペの内容や件数などは記述する場合がありますので、把握しておく方がよいでしょう。
また、職務内容だけでなく社会人としての経験や問題解決能力なども問われるでしょう。社会人として過ごす中で、順調にいくことばかりではなかったはずです。何か問題が起きた時にどのような解決してきたか、日々過ごす中で発生するストレスに対する対処法なども質問されることが多い内容です。
その会社に対してどのように答えることが的確な内容なのかをよく考え準備しましょう。
質問内容
では、具体的な質問内容にどのようなものがあるのかを紹介します。答えにくいものや、抽象的で正解がない質問もあるので、あらかじめどのように答えるのかを考えてみることをお勧めします。予期せぬ質問が出る場合がありますが、普段から自分の軸を意識しておき軸がぶれない回答をしましょう。
①自己紹介
「自己紹介してください」と言われることは度々ありますが、意外と難しいです。自分の紹介ですので、名前や経歴、長所や趣味などを盛り込んで、初めて会う人に私という個人を印象付けたり、覚えてもらうためのものです。
時間としては1分程度が一般的ですが、急に言われると上手くできないものです。準備しておきましょう。
②自己認識能力
「あなたの長所を教えてください」、「あなたの短所を教えてください」はよく聞かれる質問ですが、転職の場合は短所を聞かれることが多いでしょう。過大評価をしていないか、自分の外的な評価を真摯に受け止めることができているかについての質問とも言えます。大きな枠組みで考えると自己評価ができているかということになります。
自分自身の客観的な評価は難しいですが、面接に望むにあたって自分自身と向き合う時間を作りましょう。良い点はおおいに伸ばし、悪い点は目を背けず受け止める姿勢が重要です。
③ストレス発散方法
仕事にストレスはつきものですが、特に動物病院で命に向き合っていると大きなストレスがかかります。ストレスに上手に付き合い、仕事に向き合っていくことができる人財かどうかを確認するためによく質問されます。
特にありませんという回答はまずいので、日々自分が何をして気分転換しているか振り返ってみましょう。
④コミュニケーション能力
動物病院だけでなく多くの会社では何らかの チームを作り、複数で一つのことに取り組みます。リーダーとなる人物は必要ですが、コミュニケーションをとりながら進めるのが望ましく、ワンマンは望まれません。特に転職の場合は社会人としての経験があるために、ややもすればワンマンになってしまう可能性もあります。
反対に、自分の経験などを上手く取り入れながら、新しい方法などを提案することができなければ、転職者を採用し新しい風を社内に吹かせたいと考えている会社の場合は期待外れとなるでしょう。
コミュニケーションをとりながら仕事を進めていくことができるか、または新しい職場で積極的にコミュニケーションをとり馴染んでいくことができるかどうかは面接官としては聞いておきたい事柄です。自己のコミュニケーション能力については十分分析しておきましょう。
⑤退職理由、転職理由
この二つは必ず質問されるでしょう。慎重に答える必要があります。どちらも、どこかを辞めるということが前提になりますが、辞めた理由によっては警戒されます。不満、スキルアップ、転居、家庭の事情、結婚、出産など様々な理由が辞めるという決断の中にありますが、正直かつ慎重に答えましょう。
転職することで目標をかなえることができるのか、人間関係のトラブルがあったのであれば否はどちらにあったのかなどを面接官は見極めます。不利益になる回答は積極的にしなくてもよいかもしれませんが、正直に答えることが重要です。
⑥志望理由
必ず聞かれる質問です。どうして志望するのかという質問は面接官が知りたいはずですが、転職者の多くが答えにくいことも事実です。会社の情報や募集要項をよく確認し、他の会社との違いをしっかり把握してください。会社のHP、募集要項、口コミなど広く調べましょう。
⑦スキル
スキル面では何ができるのか、何ができないかを具体的に質問されることが多いでしょう。検査、手術、診察内容が中心です。特に手術ではオペレーターとしてどの程度できるのか、自分が経験した件数など細かい質問に及ぶ場合もあります。検査ではレントゲン読映や超音波検査、内視鏡検査など技術と経験を必要とするものを中心に質問されるでしょう。また、頻繁ではありませんが、どの検査機器の使用経験があるのか、経験があるならばマニュアルなしでも操作可能かという質問もあります。
できる、できないは正確に伝えるべきです。
まとめ
今回は転職時の面接についてお話ししました。新卒と転職では質問内容が異なります。その理由は、採用する目的が異なるからです。志望する会社がどのような人材を必要としているのかを見極め、あらかじめ準備しておきましょう。