獣医師の転職2022.02.06
採用につながる獣医師の履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書や職務経歴書は採用の合否を決める一番最初の接点となる書類です。作成のポイントを押さえて記載することで採用へ大きく近づきます。本記事では履歴書や職務経歴書の書き方やそのポイントについて解説します。
履歴書・職務経歴書とは
履歴書・職務経歴書はセットで提出することを求められることが多く、それぞれ果たす役割が違います。また近年ではパソコンで作成することを許容している企業も多く、必ずしも手書きである必要はありません。
履歴書
学歴や職歴など、応募者の辿ってきた変遷・現況を端的に表した書類です。それに加えて志望動機や資格、希望給与などの情報を記載できる様式のものもあります。
職務経歴書
職務経歴書は主に就職以降、どのような業務を経験し、どのような技術があるのかを端的に示すための書類となります。決められたフォーマットはありませんが、A4サイズの用紙に1,2枚程度でまとめるのが一般的です。
履歴書の書き方のポイント
履歴書は主に
・学歴と職歴
・免許と資格
・志望動機
・本人希望記入欄
の項目で構成されています。それぞれの項目について解説します。
学歴と職歴
学歴は高校入学から記載するのが一般的です。学校名や学科名は省略せずに正式名称を記載するようにしましょう。ここでは所属研究室などについて記載する必要はありません。
職歴が複数ある場合は、それぞれの入所(入社)・退所(退社)年月を記載するようにしましょう。また役職がついていた場合には「△△年×月 ○○に就任」というように記載しましょう。
免許と資格
獣医師の場合、獣医師免許の資格の取得年月を記載します。その他の資格についても同様に、取得年月と資格の正式名称を記載します。この欄には自動車免許の取得状況やTOEICの点数なども記載することができます。
志望動機
なぜこの動物病院や企業を選んで応募しようと思ったのかを記載します。利用している履歴書のフォーマットにも寄りますが、300文字程度に収めるこちをおすすめします。
志望している病院・企業と自分の経験、これから考えているキャリアがどのようにマッチするのかを記載するようにしましょう。
本人希望記入欄
給与や、職種、その他働き方などについて強い希望がある場合に記載します。特にない場合は「貴社規定に従います」などとしておくと良いでしょう。
特に時短での勤務を希望する場合や、特定の専門領域に所属したい場合などはその理由とともに記載することで、採用担当者が事前に配慮をしやすくなります。
職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書については定められたフォーマットがありません。A4用紙1,2枚程度で自分がどのように働いてきたのかを示すように工夫しながら作成していきます。
採用担当者が職務経歴書を見る場合、特に下記の点について注意しながら見ています。
・求めるスキルや経験を持っているか
・どのように考えて治療や行動を行っているか
・自院(自社)で働いているイメージが持てるか
この3点を意識しながら構成するといいでしょう。
以下のような項目で職務経歴書を作成すると採用担当者の理解を得やすいです。
1. 職務要約
200〜400文字程度で自分の職歴の概要を書く。ここで自分の専門や得意領域を伝えられるようにすると良いでしょう。
2. 職務経歴と成果を時系列に沿って記載
(例)
20XX年X月〜20XX年X月 〇〇動物病院 10名規模
概要:ショッピングモール内の犬猫専門医院での診療
〈職務内容〉
・一般内科、予防(健康診断やワクチン接種)
・整形外科、神経外科
・フィラリア検査、レントゲン検査
〈成果〉
経営部分にも関わり、受付効率化をすすめるなどして、飼い主様の待ち時間の短縮を実現。アンケートによる満足度が○ポイント改善。
XXXX年開催の〇〇学会で「○○○」という題目で発表。若手優秀賞で表彰される。
3. 所属学会
履歴書では書けなかった所属学会やそこでの発表題目、表彰歴などを書くようにしましょう。
4. 研究内容や、ジャーナル掲載歴、書籍など
上記に関連して自分が行っている研究やジャーナル掲載論文(必ずしもファーストオーサーである必要はありません)、表彰や、出版した書籍情報を記載しましょう。また卒業論文のテーマをここに書いても問題ありません。
5. 自己PR
なぜ転職を考えたのか、また自分がどういった思いで志望しているのかを記載します。そのうえで、自分の持っているスキルがどのように志望している先に合うのかまで説明できるように論理立てて記載できると良いでしょう。伝えたいポイントを絞り、300〜400字程度でまとめられるようにすると採用担当者にも読んでもらいやすいです。
以上、本記事では伝わりやすい履歴書・職務経歴書の書き方について解説しました。これらの書類は転職する際、多くの場合避けては通れない道です。常に読み手の事を意識しながら、自分の熱意が伝わるような記述ができるように心がけながら準備を進めましょう。