統計と動物病院2025.04.17
愛知県の統計と動物病院

愛知県は、日本のほぼ中央に位置し、豊かな自然と歴史、そして高度な産業技術が共存する地域です。全国有数の自動車産業をはじめ、多様な産業が集積しており、日本の経済を牽引する役割を担っています。温暖な気候と肥沃な土地に恵まれ、農業も盛んです。古くは尾張徳川家の城下町として栄え、現在も歴史的な文化遺産が数多く残されています。
本稿では、そのような愛知県の動物病院、獣医師数と愛知県の統計についてご紹介します。
愛知県の統計データ(令和5年 国勢調査)
①人口、面積
人口: 7,497,521人(全国4位、日本の総人口の約6%)
人口密度: 1,450人/km2
面積: 5,172.32km2(全国27位)
参考として、名古屋市のデータは以下の通りです。
名古屋市人口: 2,326,683人(愛知県内1位)
名古屋市人口密度: 7,126人/km2
名古屋市面積: 326.50km2
②人口増減
1.人口推移
愛知県の人口は、長らく増加傾向にありましたが、近年では少子高齢化の影響を受け、減少に転じています。名古屋市では2023年にわずかな減少が見られたものの、依然として県内最大の人口を擁しています。県全体としても、社会増が自然減をカバーする傾向にありますが、高齢化の進行により自然減が拡大しています。
2.高齢化率と出生率
ア)高齢化率 愛知県全体の高齢化率は、名古屋市と同様に年々上昇しています。特に県内の一部の地域では、高齢化率が非常に高くなっています。名古屋市においては、全ての区で高齢化率が20%を超え、一部地域では30%近い数値となっています。
イ)出生率 2021年度の愛知県の出生数は[最新の愛知県の出生数データを入手して記載]人で、出生率は[最新の愛知県の出生率データを入手して記載]です。全国平均と同様に、愛知県でも出生率は低下傾向にあり、少子高齢化が深刻化しています。参考として、2021年度の名古屋市の出生数は16,325人、出生率は1.30でした。
愛知県の特徴
①地理的・産業的特徴
愛知県は、日本の三大都市圏の一つである名古屋圏の中心に位置し、自動車産業をはじめとする製造業が集積しています。臨海部には大規模な工業地帯が広がり、日本の経済発展に大きく貢献してきました。一方で、内陸部では豊かな自然が残り、農業も盛んです。特に花きの産出額は全国トップクラスを誇ります。気候は比較的温暖で、年間を通して過ごしやすいのが特徴です。
②平均賃金(2022年度統計年鑑)
令和3年の愛知県の1人平均月間現金給与総額は、333,180円でした。
2023年10月1日より愛知県の最低賃金は1,027円に引き上げられました。
総務省統計局が2020年に発表した消費者物価地域差指数では、愛知県の指数は98.5で全国的に見ても物価は比較的安い地域と言えます。住居費は地域によって差があり、名古屋市中心部では高めですが、郊外では比較的抑えられます。
動物病院に関する統計(令和3年11月24日現在 令和2年獣医師の届け出状況)
①診療施設数
823件(産業動物 118件、小動物 705件)
②就業している獣医師数の合計
産業動物、小動物診療施設の合計で1,043名(産業動物 66人、小動物 977人)
③愛知県における雇用獣医師数別の施設の状況(小動物診療病院のみ)
雇用獣医師数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10~ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
愛知県の 施設数 | 428 | 141 | 46 | 16 | 21 | 11 | 4 | 11 | 6 | 21 | 705 |
全国平均数 | 168.7 | 53.3 | 16.6 | 8.5 | 5.3 | 3.6 | 2.5 | 1.5 | 1 | 6.8 | - |
雇用獣医師数 | 愛知県の施設数 | 全国平均数 |
---|---|---|
1 | 428 | 168.7 |
2 | 141 | 53.3 |
3 | 46 | 16.6 |
4 | 16 | 8.5 |
5 | 21 | 5.3 |
6 | 11 | 3.6 |
7 | 4 | 2.5 |
8 | 11 | 1.5 |
9 | 6 | 1 |
10~ | 21 | 6.8 |
合計 | 705 | - |
愛知県の物病院数と全国平均を比較してみましょう。
愛知県では就業獣医師数が1043人、うち964人が小動物診療施設です。ひとり開業獣医師が圧倒的に多いですが、獣医師が5人以上の動物病院も全国平均と比較すると多いのが愛知県の特徴でしょう。
全国の動物病院の合計が12,616件で約6%が愛知県に存在します。名古屋市内には動物病院が約205件あり競争は激しいといえるでしょう。また、名古屋市内に関しては動物病院の距離が近い傾向にあります。
④犬の登録数と獣医師の関係
1.犬の登録数
登録頭数: 121,151頭 (愛知県:431,908頭)
狂犬病予防注射頭数:愛知県 320,637頭
2.小動物獣医療1人あたりの犬登録数(愛知県として)
442頭/人
3.人口10万人あたりの動物病院数(愛知県として)
7.8件(3位)
近隣の大学病院:岐阜大学動物病院
愛知県には獣医学部がある大学がなく、近隣の大学病院として岐阜大学動物病院があり中部地区で唯一の大学付属動物病院です。
①所在地
〒501-1193 岐阜県岐阜市柳戸1-1
TEL:058-293-2962/2963
HPはこちら
②診療科目と診療日
1. 診療科目
【小動物診療科】
・外科 ・内科 ・腫瘍科 ・神経科 ・麻酔科 ・整形外科 ・臨床繁殖科
2. 診療日
月~金曜日(土日祝、診察に支障がある日、年末年始(12/28~1/3)は休診)
9:00~11:30
③受診方法
かかりつけ動物病院からの紹介予約制になります。紹介状がないと受診することはできませんので注意してください。
まとめ
名古屋の紹介と動物病院の状況についてご紹介しました。
人口10万人当たりの動物病院数は7.8件と東京に比較すると約2件少ないですが、獣医師1名当たりの犬の登録件数は442頭と東京の195頭に比較すると2.3倍近く多い計算になります。
大学病院が名古屋にはありませんので、2次診療を担う動物病院が多くあります。動物病院1件当たりの診療件数も多く、診療レベルも比較的高度なものを要求される可能性はあるでしょう。就職、転職の際の参考にしていただければ幸いです。
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