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病院検索動物病院と統計2024.10.02
岐阜県の統計と動物病院
岐阜県はほぼ中央に位置し、面積は10,621平方キロメートルで全国7位の広さを誇っています。7つの県に囲まれた内陸県のひとつです。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など標高3,000メートルを超える山々が連なっています。南部の美濃地域は濃尾平野に木曾三川が流れ、美しい清流です。
このような岐阜県の動物病院、獣医師数と岐阜県の統計について紹介します。
岐阜県の統計データ（2024年4月）
①人口、面積
人口：1,915,165人（17位 日本の総人口の約0.7％、人口密度：147.83人/km2）
1位 岐阜市 402,286人（人口密度：1,978人/km2）
2位 大垣市 144,521人（人口密度：766人/km2）
3位 各務原市 144,521人（人口密度：1,647人/km2）
面積：10,621km2 （7位）
1位 高山市 2,177.61km2
2位 郡山市 1,030.75km2
3位 下呂市 851.21km2
②人口増減
１．人口推移
岐阜県の人口は2024年4月時点で191万5,165人となり、2020年比で63,577人の減少となりました。岐阜県の人口は2000年の約211万人をピークに、緩やかな減少が続いています。国立社会保障・人口問題研究所によると2040年には人口が2024年比14％減の164万5,767人、2050年には23％減の146万8,392人になると予測されています。
2．高齢化率と出生率
ア）高齢化率
国立社会保障・人口問題研究所の発表によると、2020年時点の岐阜県の高齢化率は32.0％で、高齢者（65歳以上）人口は約66万人となっています。2040年には高齢化率が37.9％で約62万人、2050年には40.6％で約59万人になる見込みです。
岐阜県でも高齢化は進んでいますが、高齢化が進むスピードは他府県に比較すると急速に進んでおり、地域によっては半数が６５歳以上の人口になることが予測されます。
イ）出生率
厚生労働省発表の2023年度の岐阜県の出生数は10,469人で、過去最低の出生数になりました。全国の出生数合計は72.6万人で、前年度比5.7％ダウンしました。
岐阜県の2023年の出生率は概算で1.31で、全国22位となっており、全国平均は1.２０ですので、0.1１ポイント上回っています。岐阜県の出生数は年々減少しており、結婚・出産・子育て応援サイト「チアフルながの」を構築するなど対策をとっています。
岐阜県の特徴
①地理的・産業的特徴
岐阜県は、本州のほぼ中央に位置し、海を持たない内陸県です。標高０メートルの低海抜地から３０００メートルを超える山岳地まで変化にとんだ多様な自然環境から成り立っています。飛騨山脈、奥穂高岳、槍ヶ岳など北アルプスを代表する山々が連なっています。南部の美濃地域には、木曽三川（木曽川・長良川・揖斐川）が流れ込みます。
岐阜県は太平洋側と日本海側の中間に位置するため、県内で気候区が変わります。年平均気温は、美濃地方では15度前後ですが、飛騨地方では１２度以下のところが多く、標高が高いところでは８度前後です。また、美濃地方や飛騨南部では夏に非常に気温が上がることがあります。
産業面では古くからものづくりが盛んで、製造業が主産業です。製造業の売上高の割合は全国平均の１．２倍で、従業員数の割合も製造業が県内で１位です。特に、刃物や陶磁器、繊維、プラスチックなどの特色ある地場産業で知られています。農業では、南西部の平地で暖かい気候を利用して、稲、麦、大豆などが栽培されています。飛騨地方などの山間地から高冷地にかけては、夏の涼しい気候をいかしたトマトやホウレン草などの栽培が盛んであるほか、山地を利用して、肉用牛、乳牛の飼育もおこなわれています。
②平均賃金（令和5年9月毎月勤労統計調査）
令和5年の1人平均月間現金給与総額は、2４４,１９０円で、全国平均の約27万円と比較すると低くなっています。
令和6年10月1日より最低賃金が９５０円から１,００１円に引き上げられます。全国平均は1,055円ですので5４円安で1６位です。
総務省統計局が2023年に発表した消費者物価地域差指数によると、岐阜県についての指数では平均100.0を下回り97.２で、平均月間現金給与総額や時給を考えると物価水準がやや低めと言えます。また、住居費は2LDKの場合、最も高いのは高山市で7.０万円、同地域の3LDKでは7.2万円です。家賃相場は居住地域によって大きく異なりますので、住まいを探すときには家賃相場をしっかり確認した方がよいでしょう。
近県と比較すると、家賃は総体的に安めだが地域のよって異なると言えるでしょう。住む場所によって生活費の負担は大きく変わります。住居費、交通費、通勤時間などの兼ね合いをよく考え住む場所を決定していく方が良いでしょう。
動物病院に関する統計（令和5年12月31日現在 令和6年2月公開 獣医師の届け出状況）
①診療施設数（都道府県別飼育動物診療施設の開設届出状況 個人開業のみ）
148件（産業動物 36、小動物112件） 全国18位（小動物のみ）
②就業している獣医師数の合計（獣医師法第22条に基づく届出概況 ）
産業動物、小動物診療施設の合計で250名（産業動物30人、小動物216人、その他の動物3人）
岐阜県における雇用獣医師数別の施設の状況（小動物診療病院のみ）
| 雇用獣医師数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10~ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 岐阜県の 施設数 | 121 | 40 | 6 | 5 | 5 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 184 |
| 全国平均数 | 168.7 | 53.3 | 16.6 | 8.5 | 5.3 | 3.6 | 2.5 | 1.5 | 1 | 6.8 | - |
| 雇用獣医師数 | 岐阜県の施設数 | 全国平均数 |
|---|---|---|
| 1 | 121 | 168.7 |
| 2 | 40 | 53.3 |
| 3 | 6 | 16.6 |
| 4 | 5 | 8.5 |
| 5 | 5 | 5.3 |
| 6 | 3 | 3.6 |
| 7 | 1 | 2.5 |
| 8 | 1 | 1.5 |
| 9 | 0 | 1 |
| 10~ | 2 | 6.8 |
| 合計 | 184 | - |
岐阜県の物病院数と全国平均を比較してみましょう。
岐阜では就業獣医師数が2５０人、うち2１６人が小動物診療施設勤務で、産業動物に従事する獣医師数が３0人です。岐阜県の動物病院では、獣医師1名の病院が約6割を占めています。獣医師が1名で診療する病院の数が圧倒的に多いですが、複数名勤務する病院も少なくなく、様々な規模の病院が多いのが特徴的です。岐阜県には岐阜大学獣医学部があり、動物威容センターがありますので、高度医療に携わる機会があります。将来、自分がどのような獣医師を目指すのかをしっかり考えて勤務希望先を考えましょう。
④犬の登録数と獣医師の関係
１．犬の登録数
登録頭数： 115,832頭
狂犬病予防注射頭数： 89,590頭
2．小動物獣医療1人あたりの犬登録数
463頭／人
3．人口10万人あたりの動物病院数
12.1件 （26位）
近隣の動物医療センターがある大学：岐阜大学
岐阜県には岐阜大学動物病院があり中部地区で唯一の大学付属動物病院です。
①所在地
〒501-1193 岐阜県岐阜市柳戸1-1
TEL：058-293-2962/2963
HPはこちら
②診療科目と診療日
1. 診療科目
【小動物診療科】
・外科 ・内科 ・腫瘍科 ・神経科 ・麻酔科 ・整形外科 ・臨床繁殖科
２．診療日
月～金曜日（土日祝、診察に支障がある日、年末年始（12/28～1/3）は休診）
9：00～11：30
③受診方法
かかりつけ動物病院からの紹介予約制になります。紹介状がないと受診することはできませんので注意してください。
岐阜県の紹介と動物病院の状況についてご紹介しました。岐阜県は人口10万人当たりの動物病院数は1２．１件で、全国順位では２６位になっています。獣医師1名当たりの犬の登録件数は4６３頭と東京の195頭に比較すると約2．４倍となります。年間で担当できる動物の数が多く、多くの経験を積むことができるといえるでしょう。小規模から大規模な動物病院があり、岐阜県には岐阜大学動物病院がありますので、高度医療を学ぶ機会に恵まれます。転職や就職活動の際には病院見学を重ね、じっくり検討しましょう。
