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山口県の統計データ（令和2年　国勢調査）

①人口、面積

人口：1,342,059人（27位　日本の総人口の1.08％）
1位　下関市　259,855人
2位　山口市　195,600人
3位　宇部市　165,522人
　　　　　
面積：6,112.53㎢（23位）
1位　山口市　1023.23km2
2位　岩国市　873.72km2
3位　下関市　716.1km2
　　　　　

②人口減少数

2020年と2022年を比較すると山口県全体で29,109人減少しています。また、年齢別人口比は15歳未満が11.5％、15～64歳は53.9％、65歳以上は34.6％となり、平成27年の調査と比較すると少子高齢化が進んでいます。さらに、山口県の高齢化率は33.9％で全国4位で、山口県は全国的にも高齢化が進んでいるといるといえるでしょう。

山口県の特徴

①地理的特徴

山口県は本州の西端に位置し、三方が海に開かれ、東西に中国山地が走り、大きくは、瀬戸内海沿岸地域、内陸山間地域、日本海沿岸地域の3つに分けられ、気候は概して温暖であり、風水害や地震も比較的少なく、全体として住み良い県といわれています。みかんなどの農産物も豊富ですが、海に囲まれておりふくを代表とする水産品にも恵まれています。

②平均賃金（令和3年毎月勤労統計調査）

令和3年の1人平均月間現金給与総額は、296,968円で、前年比2.6％増でした。令和5年10月1日より最低賃金が888円から928円に引き上げられますが、全国平均は1,004円ですので少し低いといえるでしょう。

動物病院に関する統計（令和3年11月24日現在　令和2年獣医師の届け出状況）

①診療施設数

169件（産業動物　16件、小動物　135件）

②就業している獣医師数の合計

産業動物、小動物診療施設の合計で193名（産業動物　58人、小動物　135人）

③山口県における雇用獣医師数別の施設の状況（小動物診療病院のみ）

最も動物病院数が多い東京と山口県を比較してみましょう。
東京では就業獣医師数が1930人、うち1858人が小動物診療施設です。1名の獣医師を雇用している病院は1073件で割合としては58％で最も多く、2名以上の獣医師を雇用している動物病院が全体の48％を占めています。
一方、山口県では1名の獣医師を雇用している病院は94件で割合としては70％で最も多く、2名以上の獣医師を雇用している動物病院が全体の30％を占めています。6名以上の獣医師を雇用している動物病院は2件で、小規模の動物病院が多い傾向にあります。

④犬の登録数と獣医師の関係

1.　犬の登録数
登録頭数：　67,836頭
狂犬病予防注射頭数：　54,083頭

2.　小動物獣医療1人あたりの犬登録数
502頭／人

3.　人口10万人あたりの動物病院数
9.1件

山口大学動物医療センター

山口県には2次診療を担う山口大学動物医療センターがあります。2016年10月より夜間診療開始となりました。MRI、CT、放射線治療装置を兼ね備えており高度獣医療の実践に取り組む大学病院です。中国地方の大学病院は山口大学と鳥取大学がありますが、山口大学の診療圏は中国、四国、九州地方となっており年間約10,000件の診療実績を誇ります。

①所在地

〒753-8515 山口県山口市吉田1677－1
TEL：083-933-5931　FAX：083-933-5930
HPはこちら

②診療科目と診療日

診療科目
・外科　・内科　・繫殖科　・放射線治療科　・大動物診療科
診療日
【外科系/放射線治療】火・木・金曜日（手術：月／水曜日）
【内科系】月・水・金曜日
診察受付時間：AM9：00～11：30

③受診方法

かかりつけ動物病院からの紹介予約制になります。紹介状がないと受診することはできませんので注意してください。

まとめ

今回は山口県の紹介と動物病院の状況についてご紹介しました。山口県は本州最南端にある県で、県の３方向は海に接する自然豊かな県です。山口大学共同獣医学部に付属する山口大学動物医療センターには高度医療に対応できる施設とスタッフがおり、西日本における高度な医療を必要とする動物の治療に貢献しています。獣医師にとって非常に働きやすい県ではないでしょうか。